蕁麻疹はこんな悩みが多い
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- かゆみが止まらない
- 発症すると掻いてもかゆみが止まらず悪化する
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- 急に肌が腫れる
- 発疹が突然現れると見た目を気にしなければならない
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- 原因が分からず再発
- 原因不明のためストレスが溜まり日常生活に影響が出る
- \ 薬剤師からひとこと /
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くすは
薬剤師(歴15年)大学で漢方薬の魅力にはまった漢方大好き薬剤師。10年以上病院薬剤師として臨床現場で勤務し、漢方好きが高じて漢方薬製造メーカーである現職に転職。ライフワークとして【予防医療×漢方薬】、【生薬の情報】を世に伝えていきたい。
こんにちは!薬剤師のくすはです。
蕁麻疹はあなたが思っている以上にたくさんの方が悩んでいます。突然のかゆみや発疹というのは様々な要因が絡みあっているんですよ。
蕁麻疹ケアにはまず根本的な原因を知ることが大切です。このページでは蕁麻疹の症状にあった対処法を紹介していますのでぜひスキンケアの参考にしてくださいね。
一目でわかる
蕁麻疹の症状と対策
蕁麻疹の種類に合わせて原因や症状・対策がわかる表になります。
種類 | 症状 | 対策 | 原因 |
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アレルギー性 |
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外因性 |
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原因不明 |
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蕁麻疹が出る原因は非常に多岐にわたります。症状が発生した場合まずは何が引き金になっているかを探ることが大切です。原因を突き止めることで再発を防ぐ手助けになります。
蕁麻疹とは
蕁麻疹(じんましん)とは、皮膚に突然現れる赤い膨疹(ふくらみ)やかゆみを伴う症状の総称です。
発症すると数時間から数日間続き、その後自然に消えることが多いですが再発しやすいのが特徴です。
蕁麻疹の種類や対策など以下の内容をそれぞれ見ていきましょう。
- 蕁麻疹は主に2種類
- なぜ蕁麻疹が出る?
- 蕁麻疹発症時の対策
- 蕁麻疹の予防方法
蕁麻疹は主に2種類
- 特発性蕁麻疹- 明確な原因が特定できない -
- 突然のかゆみや発疹が現れ数時間から数日で自然に消えることが多いですが再発しやすいのが特徴です。
- 刺激誘発型蕁麻疹- 外的要因(刺激)で誘発される -
- 物理的な刺激である・気温の変化・化学物質・運動など外部の影響が原因となることが多いです。
特発性蕁麻疹と刺激誘発型蕁麻疹は、原因の特定や予防方法が異なるためそれぞれに適した対策が必要です。自分の症状がどのタイプに該当するかを理解することで、効果的なケアを行うことができます。
なぜ蕁麻疹が出るのか
日常生活の中で【食べ物】【ストレス】【外的要因】の3つの要因が蕁麻疹を引き起こす代表的な原因です。自分の症状がこれらに関連していないかを確認しておきましょう。
食べ物
蕁麻疹は食品アレルギーが原因で発症する場合があります。代表的なものは以下のとおりです。
アレルギー | 代表的な食品 |
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甲殻類 | エビ、カニ |
ナッツ類 | ピーナッツ、アーモンド、クルミ |
乳製品 | 牛乳、チーズ、ヨーグルト |
卵 | 卵白、卵黄 |
小麦 | パン、パスタ、クッキーなど、小麦を使用した食品 |
魚介類 | 鮭、サバ、イカなどの魚や貝 |
フルーツ | キウイ、マンゴー、バナナ |
食品添加物 | 保存料、着色料、香料、調味料 |
ストレス
ストレスは体や心にさまざまな影響を与えるだけでなく肌の健康にも大きく関わります。特に蕁麻疹の発生は心と体の状態、肌の健康状態がどれだけストレスに耐えられるかで大きく左右します。
心と体のバランスがカギ!
日常的にストレスを感じると体は免疫システムのバランスを崩し通常は軽く流せるような刺激にも過敏に反応してしまいます。これは精神的な疲労や不安が体内のホルモンバランスや自律神経に悪影響を与えるためです。
体が緊張した状態が続くと肌のバリア機能も低下し外部の刺激に対して敏感になり、蕁麻疹が発生しやすくなります。
ストレスはお肌の大敵ですので、なるべく抱え込まないようにしましょう。
(薬剤師:歴15年)
肌の健康状態もストレスを跳ね返すための重要な要素です!
肌の乾燥やダメージを受けるとストレスの影響を受けやすくなり蕁麻疹の発生リスクも高くなります。
外的要因
外的要因とは花粉・紫外線・温度変化・摩擦など様々なものがあり、それらが皮膚に刺激を与え蕁麻疹の引き金となることがあります。主な外的要因は以下の通りです。
外的要因 | 蕁麻疹との関連性 |
---|---|
気温の変化 | 急な寒暖差で肌が刺激されて発症しやすくなります。 |
湿度の変化 | 乾燥や湿度の変化が肌を敏感にして発疹の原因に。 |
紫外線 | 日光を浴びることで肌が反応し蕁麻疹が出ることがあります。 |
衣服の摩擦 | 服が肌をこすったり圧迫されることで発疹が出やすくなります。 |
化学物質 | 洗剤や香水などに反応して肌が蕁麻疹を引き起こすことがあります。 |
汗や運動 | 汗をかいたり運動すると蕁麻疹が出ることがあります。 |
蕁麻疹の対処法・予防法について
蕁麻疹の症状によって対処法・予防法が異なってきますので、症状に併せた対策を行いましょう。各対処法については以下の通りです。
こんなときに | 方法 | |
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塗り薬 |
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飲み薬 |
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薬以外 |
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塗り薬を選ぶ場合
塗り薬は特定の部位に集中して蕁麻疹が発生した場合や、かゆみをすぐに抑えたいときに便利です。即効性があり患部に直接作用するため素早く症状を緩和することができます。
市販の塗り薬や医師による処方薬は、かゆみや発疹を一時的に抑えるのに有効ですが根本的な解決には至らない場合もあります。そこで、対症療法と合わせて根本からのケアを目指すことが重要です。
飲み薬を選ぶ場合
飲み薬は全身に広がる蕁麻疹や、慢性的に繰り返される蕁麻疹に対して効果を発揮します。抗ヒスタミン薬や漢方薬などがあり体の内部からアレルギー反応を抑えることができます。
特に漢方薬は複数の生薬がバランスよく作用し、体の内部から調整を行い免疫バランスを整えることで蕁麻疹の発生源に働きかけます。
短期的な効果だけでなく長期的な体質改善を目指すことで再発のリスクを減らすことが期待できます。
じんましんに効果効能が認められている漢方薬としては、解熱・解毒・精神安定・鎮痛・抗菌など様々な薬効がある10種の生薬が配合された十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)があります。
薬を使用しない場合
薬を使わずに対策をしたい方には生活習慣の見直しや原因を遠ざけることが基本になります。
アレルゲンを避ける環境整備やストレスの軽減を意識することで蕁麻疹の発症を予防することが可能です。
また、規則正しい生活習慣も重要です。
十分な睡眠時間、栄養バランスの取れた食生活、適度な運動習慣なども蕁麻疹の発症を予防することにつながります。
慢性的な蕁麻疹に効く
「十味敗毒湯」とは?
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は10種類の生薬が配合された漢方薬で慢性的な蕁麻疹を体の内側から治していきます。
十味敗毒湯の効果・効能
この漢方薬は蕁麻疹だけでなく、ニキビ、湿疹、膿、赤ら顔、皮膚炎、水虫などさまざまな肌トラブルに対応できる多機能な薬として広く知られています。
じんましんに使える漢方薬について
蕁麻疹に対応できる漢方薬はこの他にも複数存在します。例えば「荊芥連翹湯」や「消風散」などが広く使用されています。症状や体質により適した処方は異なるため、最適な漢方薬を選ぶためには漢方専門家や皮膚科医に相談することが重要です。
蕁麻疹についてよくある質問
- すぐ消える蕁麻疹の原因は何ですか?
- すぐに消える蕁麻疹は軽度のアレルギー反応やストレスによる一過性のものです。原因が分からない場合でも一時的な身体の反応としてよくみられます。
- 湿疹と蕁麻疹の違いは何ですか?
- 湿疹は持続的にかゆみや炎症が続くのに対し蕁麻疹は短時間で膨疹が現れては消える特徴があります。蕁麻疹は急性のアレルギー反応であることが多いです。十味敗毒湯はいずれも治療範囲です。
- 蕁麻疹を掻くとどうなりますか?
- 蕁麻疹を掻くと症状が悪化し、かゆみや炎症が広がる可能性があります。掻かないように注意し冷却や薬での対処が推奨されます。
- 蕁麻疹は自然に治りますか?
- 多くの場合蕁麻疹は数時間から数日で自然に消えますが、慢性的に続く場合は専門医の診察が必要です。生活習慣の改善や薬物療法が効果的です。
- 塗り薬と飲み薬ではどちらが効きますか?
- 症状や体質によって変わりますが一般的に塗り薬の方が早く作用します。飲み薬は予防や再発防止を目的に使われることも多いです。症状がひどい場合は塗り薬と飲み薬を併用することを推奨します。
蕁麻疹に効く漢方薬
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(薬剤師:歴15年)
頻繁に発症する場合は医師に相談してください。アレルギー検査や生活習慣の見直しをおすすめします。