湿気による肌トラブル(湿疹)とは?原因と対策を解説

湿気による肌トラブル(湿疹)とは?原因と対策を解説
この記事はこんな人におすすめ
  • 湿気が多い季節に肌がかゆくなりやすい
  • 保湿しているのに湿疹やブツブツが治らない
  • 梅雨や雨の日に肌荒れが悪化する気がする

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梅雨などの湿気の多い季節になると、肌がかゆくなったり、湿疹が出て困っていませんか?「乾燥していないのに肌がムズムズする」「保湿しても症状がぶり返す」このような悩みは、湿気と肌バリアの乱れが関係しているかもしれません。

この記事では、湿気によって引き起こされる肌トラブル(湿疹)の原因を解説し、かゆみやブツブツを予防・改善するための対策を紹介します。肌のかゆみやブツブツに悩む方に、役立つ情報をお届けします。

湿気の多い季節は、汗や皮脂、摩擦、そして雑菌の繁殖などが重なり、肌のバリア機能が乱れやすくなります。その結果、かゆみや湿疹、ブツブツといった肌トラブルが起こりやすくなるのです。

「乾燥していないのにかゆい」「保湿しても治らない」と感じる場合は、肌が外部からの刺激に過敏に反応しているサインかもしれません。
今回は、そうした湿気による肌トラブルの原因と、その対策法をわかりやすく解説しました。つらい症状に悩まされている方にとって、解決へのきっかけとなれば幸いです。

この記事を読むとわかること
  • 湿気によって肌にかゆみや湿疹が起こる原因
  • 湿気の多い季節の肌トラブルの特徴
  • 日常でできる肌トラブルの予防・対策方法

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外用ケアだけでは、なかなか改善しない肌トラブルにお悩みの方は、体質の内側から整えることも考えましょう。

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湿気による肌トラブル(湿疹)の原因とは?

湿気で肌のバリア機能が低下する 汗・皮脂・雑菌が肌に負担

湿度の高い季節に肌がかゆくなるのは、汗や皮脂、雑菌の繁殖、乾燥など、複数の要因が重なり、肌に負担をかけるためです。

これらの影響によって、皮膚のバリア機能が低下し、外部刺激に敏感になりやすくなります。湿気による肌トラブルの主な原因と、肌への影響は以下の通りです。

原因 肌への影響
汗の詰まり あせも・湿疹の発生
雑菌の繁殖 かゆみ・皮膚炎の悪化
バリア機能の低下 刺激に弱くなり赤みや炎症に
紫外線+湿気 免疫力が落ち湿疹や赤みが出やすくなる
エアコンによる乾燥 湿気とのダブル刺激で湿疹が慢性化

汗のつまりと炎症がはじまり

湿気の多い時期は汗をかきやすくなり、汗がスムーズに蒸発せず、毛穴につまりやすくなります。詰まった汗が皮膚内にたまると炎症を引き起こし、あせもや赤い湿疹の原因になるのです。
湿度が高いと汗がうまく蒸発できず、汗の通り道である「汗管(かんかん)」が一時的にふさがれてしまいます。その結果、汗が肌表面に排出されず、皮膚の内側にたまってしまうのです。このたまった汗が刺激となって炎症を起こし、あせもや湿疹が発生します。

雑菌が繁殖しやすく皮膚炎を悪化させる

汗と皮脂で蒸れた肌は、雑菌が繁殖しやすい環境です。黄色ブドウ球菌などが増えると、皮膚の炎症やアトピー性皮膚炎の悪化につながりやすくなります。

バリア機能が低下し刺激に弱くなる

湿度が高いと皮膚の角層がふやけ、外的刺激に対する防御力が低下します。衣類のこすれ、紫外線、空気中のほこりなど、普段は問題のない刺激にも敏感に反応してしまうのです。

紫外線と湿気のダブルパンチ

夏場は紫外線量も増えるため、皮膚の免疫力が低下しがちです。その状態で湿気による刺激を受けると、さらにトラブルが起こりやすくなります。真菌(カビ)や細菌の感染症リスクも高まるのです。

湿気と乾燥が重なることで悪化するケースも

エアコンの効いた室内では、空気の乾燥も加わり、肌の水分が奪われやすくなります。湿気と乾燥という真逆の環境が同時に存在し、皮膚のバリア機能が乱れた状態です。かゆみや湿疹が慢性化しやすくなります。

「皮膚のバリア機能」が乱れると炎症を起こしやすい

「皮膚のバリア機能」とは、皮膚の一番外側にある角質層が外部刺激を防ぎ、体内の水分を保つ働きのことです。

高温多湿の環境で汗や皮脂が過剰になると、このバリアが乱れ、かゆみや湿疹の原因になります。日頃から肌に刺激を与えすぎず、規則正しい生活を意識しましょう。

湿気と乾燥が招く肌トラブル(湿疹)と症状の特徴

湿気と乾燥によるインナードライ肌

梅雨から夏にかけては、湿気と乾燥が同時に肌を刺激する「インナードライ肌」の状態になりやすい時期です。複合的な皮膚トラブルが起きやすくなります。

  • 外気は湿度が高く蒸し暑い
  • 室内はエアコンの冷風で乾燥している
  • この差が肌の水分バランスを崩し、角質層のバリア機能が低下する

「乾燥肌なのにベタつく」「かゆみと赤みが混在する」といった状態になりやすいのです。こうした肌は、ちょっとした刺激にも敏感に反応しやすく、乾燥性皮膚炎や湿疹を引き起こす可能性があります。

湿気と乾燥が原因で起こりやすい湿疹の症状は、以下の通りです。

症状 特徴と注意点
ブツブツ 毛穴の詰まりや炎症が原因
汗疹との区別が難しい
赤い斑点 血行不良・炎症のサイン
かゆみを伴うことが多い
かさぶた 掻き壊した部位にできやすい
慢性化の恐れあり
落屑(らくせつ) 乾燥による皮むけ
触ると白く粉を吹いたようになる

乾燥性皮膚炎が悪化しやすい時期でもあります。本来、乾燥性皮膚炎は冬に多いとされますが、梅雨や夏のエアコン乾燥でも悪化するケースがあります。

室内の冷気や風が直接当たることで、肌の水分が奪われて、かゆみ・ひび割れ・ブツブツといった症状が現れやすくなるのです。

注意すべき部位

  • 肘・膝の内側
  • 首まわり・デコルテ
  • 頬・額など皮脂と乾燥が混在する部位
  • 衣類がこすれやすい二の腕・太もも

こうした部位にブツブツや赤い斑点、落屑が見られる場合は、湿気と乾燥によるダメージが蓄積している可能性が考えられます。

湿気とエアコンで起こる肌荒れの原因

「インナードライ肌」とは、表面は皮脂でテカっているのに、内側は水分不足で乾燥している状態のことです。

梅雨は湿気で汗や皮脂が増える一方、エアコンによる乾燥で肌内部の水分が奪われ、インナードライを引き起こします。この状態は、かゆみ・赤み・ブツブツといった湿疹の原因にもなりがちです。

見た目のベタつきに惑わされず、しっかり保湿ケアを行うことが大切です。

湿気による肌トラブルを防ぐために避けたい習慣

肌荒れを悪化させている可能性がある習慣 「ゴシゴシ洗い」「長風呂」「アルコール」「カフェイン」湿気が多い時期は生活習慣を見直す

湿気の多い季節に、日常の何気ない習慣が、かゆみや湿疹といった肌トラブルを、悪化させているかもしれません。

肌のバリア機能を守るためには、次のような行動を避けることが大切です。

避けたい習慣 肌への影響
ゴシゴシ洗う 角質を傷つけ、バリア機能を低下させる
長時間の入浴・高温の湯 皮脂を奪い乾燥・湿疹の原因になる
洗顔・ボディソープの洗浄力が強すぎる 肌を守るうるおいまで落としてしまう
アルコールの飲みすぎ 血流が急激に促進され、かゆみを誘発
カフェインの摂りすぎ 睡眠の質が下がり、肌の回復力が低下

ゴシゴシ洗いは、摩擦でバリア機能が崩壊

「毛穴の汚れを落としたい」「さっぱりしたい」と思っても、強くこする洗顔や入浴は逆効果です。角質層が傷つき、肌が刺激に弱くなってしまいます。泡でやさしく洗う習慣をつけましょう。

長風呂・熱いお湯も湿疹の引き金に

40℃以上の熱いお湯に長時間浸かると、皮膚のうるおいが奪われ、乾燥状態になります。湿気で蒸れていると感じていても、実際は肌の内側が乾いているインナードライ肌になりがちです。38〜40℃のぬるま湯で10〜15分程度が理想です。

アルコール・カフェインの摂りすぎも注意

お酒やコーヒーの摂りすぎは、血管を拡張させてかゆみを強めるほか、睡眠の質を下げて肌の回復を妨げます。特に夜間のかゆみが気になる方は、夕方以降の摂取を控えるのがおすすめです。

正しい生活習慣が肌を守る

湿気による肌トラブルは、スキンケアだけでは完全に防げません。日々の生活習慣の見直しが、皮膚炎や肌荒れの予防につながります。

「洗いすぎない」「乾燥させすぎない」「刺激を避ける」この3つを意識するだけでも、肌のかゆみや湿疹はぐっと減っていきます。

飲酒と肌トラブルの意外な関係

お酒を飲むと血流が促進され、かゆみや赤みが悪化することがあります。湿気で肌が敏感になっている時期は、アルコールの摂取量に注意しましょう。

厚生労働省によると、アルコールの1日の適量は約20gです。日本酒1合、ビール中瓶1本、ワイングラス2杯が目安です。

肌トラブルが気になる方は、この基準を参考にしながら、飲酒の頻度や量を見直すことが大切です。

湿気による肌トラブル(湿疹)を防ぐ正しいセルフケア

湿気が多い季節に肌が荒れやすいと感じる方は、スキンケアだけでなく日常の習慣全体を見直すことが大切です。

高温多湿の環境は、汗・皮脂・乾燥の影響が複雑に絡み合い、肌のバリア機能を乱します。そこで重要なのが、内外から肌を整えるセルフケアです。

対策①:入浴後は5分以内にしっかり保湿

湿気が多い季節でも、肌の内部は乾燥している「インナードライ」状態になりがちです。入浴後はできるだけ早く保湿ケアを行い、水分の蒸発を防ぎましょう。セラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤をたっぷり使うのがおすすめです。

対策②:低刺激のスキンケアアイテムを選ぶ

湿疹が出やすい時期は、肌が刺激に敏感になっています。アルコールや香料が含まれていない、敏感肌向けのスキンケアアイテムを選びましょう。とくにクレンジングや化粧水など、毎日使うものは“刺激レス”が基本です。

対策③:食事と睡眠も肌ケアの一部と考える

肌のバリア機能を整えるには、体の内側からのケアも不可欠です。以下のような栄養素と生活習慣を意識しましょう。

  • ビタミンB群・鉄分・亜鉛:肌の再生に必要
  • 水分補給:汗による脱水を防ぎ、ターンオーバーを正常にする
  • 良質な睡眠(7〜8時間):肌細胞の修復を促進

湿気による湿疹や肌荒れは、外側のケアと生活習慣の見直しが大切です。

  1. 正しい洗い方
  2. 素早い保湿
  3. 刺激を避ける
  4. 生活の見直し

この4つをバランスよく実践することで、肌は本来のうるおいと、健やかさを取り戻していくでしょう。

湿気による肌トラブルは、スキンケアや生活習慣の見直しに加えて、体の内側からのケアも大切です。とくに「湿疹が繰り返す」といった症状は、漢方の視点の「巡りの滞り」や「血の不足」が関係しています。

漢方薬は、肌のバリア機能を内側から整えるサポートです。外と内、両方のバランスを意識したケアを取り入れていきましょう。

まとめ

湿気の多い季節は、汗や皮脂、乾燥、雑菌などが複雑に作用し、肌のバリア機能が乱れがちです。その結果、かゆみや湿疹、ブツブツなどの肌トラブルが起こりやすくなります。

こうした時期は、スキンケアに加え、洗い方や保湿方法、生活習慣の見直しが欠かせません。さらに、繰り返す湿疹や体質的な不調には、漢方の力を借りて内側から整えることも有効です。

肌は毎日の積み重ねで変わります。季節の影響に振り回されず、自分の肌に合った対策を丁寧に続けていくことが、健やかな肌を守るカギになるでしょう。

よくある質問

湿気による肌トラブルは市販薬で治せますか?
軽度のかゆみや湿疹であれば、市販のかゆみ止めや抗炎症クリームで一時的に改善することもあります。ただし、外用薬だけでは改善しにくいケースもあるでしょう。漢方では、湿度の高い季節になると、「湿邪(しつじゃ)」が体に侵入することで、発汗や体表の機能が乱れ、熱や膿がこもる状態になると考えています。 こうした体質的な背景にアプローチできるのが「十味敗毒湯」です。湿邪を取り除き、熱や膿の滞りを解消することで、慢性的な肌トラブルを内側から整える効果が期待できます。
湿気による肌荒れを防ぐ服装や素材はありますか?
通気性がよく、汗を吸収しやすい綿や麻などの天然素材が理想です。ポリエステルなどの化学繊維は、湿気がこもりやすく摩擦が増えます。 肌が敏感な時期は避けるとよいでしょう。衣類の締め付けも刺激になるため、ゆったりした服装を心がけます。
湿気で悪化する肌トラブルとアレルギーの違いは?
湿気による肌トラブルは汗や蒸れ、雑菌など外部環境の影響が主な原因です。一方、アレルギー性の湿疹は、食べ物や花粉、ダニなどへの免疫反応によって引き起こされます。 見た目が似ていても原因が異なるため、原因不明のかゆみや長期化する症状があれば、医療機関でアレルギー検査を受けることも有効です。

十味敗毒湯は“体質改善”を目指す漢方薬

十味敗毒湯は、肌表面の炎症を鎮めるだけでなく、「体の中にたまった毒素(熱や湿)」を排出し、皮膚が荒れにくい体質へ整えていく処方です。
疲れると湿疹が出る、食生活が乱れると肌が荒れるといった「繰り返すタイプの肌トラブル」には、短期的な対処ではなく継続的な内側ケアが必要になります。
外側からのスキンケアと併せて、肌を根本から立て直してみましょう。

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