【更年期】体に熱がこもる原因と対策を薬剤師が解説｜夜中に目が覚める症状も紹介

この記事はこんな人におすすめ！

• 更年期の急なほてりや熱感に悩んでいる方
• 夜中に体が熱くて目が覚めてしまう方
• 体温が上がったり下がったりして不安な方
• 更年期症状と発熱の見分け方を知りたい方

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「突然体がカーッと熱くなって汗が止まらない...」
「夜中に熱感で目が覚めてしまう...」
「体温が上がったり下がったりして心配...」

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか？

更年期で体に熱がこもる症状（ホットフラッシュ）の主な原因は、女性ホルモンの急激な変化による自律神経の乱れにあります。
しかし、具体的な症状や対処法を正しく理解することで、対策することが可能です。

そこで、本記事では更年期で体に熱がこもる原因と症状の見分け方、具体的な対策について詳しく解説します。

更年期の熱感は多くの女性が経験する症状ですが、個人差が大きく対処法も様々です。まずは症状を正しく理解し、他の病気との見分け方を知ることが重要です。ぜひ本記事を参考に、ご自身に合った改善策を見つけてください。

この記事を読むとわかること

• 更年期で熱がこもる症状の特徴と現れ方がわかる
• 他の病気との見分け方がわかる
• 症状改善のための具体的な対策がわかる

こんなお悩みございませんか？

• 自分の症状に効くのか心配
• 効果が出るのにどれくらいかかる？
• 他の薬と併用して飲んでも大丈夫？など

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更年期で熱がこもる原因とメカニズム

更年期は、主に女性ホルモンの変化によって起こります。
ここでは、更年期の原因と女性ホルモンによって引き起こされる体の変化について解説します。

【熱がこもる原因】女性ホルモンの急激な変化

更年期で体に熱がこもる主な原因は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減少することです。
日本人女性の平均閉経年齢は約50歳で、閉経前後ではエストロゲンが大きく変動します。

更年期の自律神経への影響

女性ホルモンと自律神経は、どちらも脳の視床下部と呼ばれる場所でコントロールされています。
そのため、エストロゲンの分泌が不安定になると、自律神経が影響を受けて乱れが生じてしまい、体温調節や血管の収縮・拡張機能に異常が生じます。

メカニズムの流れ

1. エストロゲン分泌の急激な減少
2. 視床下部の混乱
3. 自律神経バランスの乱れ
4. 体温調節機能の異常
5. ホットフラッシュの発生

更年期症状があらわれる時期と期間

ホットフラッシュは閉経前後の数年間にピークを迎え、症状の継続期間には個人差があります。
数ヶ月で改善する方もいれば、長期間続くケースもあるでしょう。
また、30代後半から40代前半の「プレ更年期」の時期も、卵巣機能の低下により同様の症状が現れることがあります。

更年期と他の病気との見分け方

更年期の症状は、他の病気との症状が似ているため、判別がしにくいケースがあります。ここでは、更年期の症状と他の病気との見分け方について紹介します。

38℃の発熱は更年期症状？

更年期のホットフラッシュは、熱感が主な症状であるため、38℃以上の発熱を伴うことは稀です。
38℃の発熱が続く場合は、甲状腺機能亢進症や感染症などの可能性も考慮する必要があります。

医療機関受診が必要なケース

38℃以上の発熱が続く、動悸や胸痛が伴う場合などは、更年期症状以外の病気の可能性があるため、医療機関での検査をおすすめします。

医療機関の受診が推奨される症状

• 38℃以上の発熱が3日以上続く
• 激しい動悸や胸痛を伴う
• 意識がもうろうとする
• 呼吸困難がある

ホットフラッシュで高熱になるケースは多くはありません。もし高熱や倦怠感を伴い、ホットフラッシュではないかもしれないと感じた場合は、医療機関に受診することをおすすめします。

更年期で熱がこもる対策

更年期で熱がこもる症状には、いくつかの対策方法があります。
まず、即効性のある方法を試してから、根本から解消していく食事療法や漢方薬を使用するといいでしょう。

即効性のある対処法

症状が現れた際の対処法は、事前に知っておくことで不安を軽減できます。

腹式呼吸

腹式呼吸は、副交感神経を優位にして、自律神経のバランスを整えるため、症状の鎮静が期待できます。
鼻から4秒かけてゆっくり息を吸い、7秒間息を止め、口から8秒かけて息を吐く方法を繰り返します。

体を冷やす

体を冷やすこともおすすめです。
特に、首筋や脇の下、手首、太ももの付け根などの太い血管が通っている部位を保冷剤や濡れタオルで冷却するといいでしょう。
効率的に体温を下げることができます。

アロマセラピー

アロマセラピーも自律神経を整えて、リラックス効果が期待できるためいいでしょう。 特にミント、ラベンダー、柑橘系の精油には、心身をリラックスさせる作用があり、症状の緩和が期待できます。

食事・生活習慣の改善

日常生活の改善は、症状の根本的な解決につながる重要なアプローチです。

【症状の改善が期待できる食べ物】大豆製品・魚類・ナッツ類

食事面では、まず体質を整えるためのバランスの取れた食事を心がけましょう。
バランスの取れた食事に加えて、納豆や豆腐などの大豆製品は、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが豊富に含まれているためおすすめです。
また、魚類（サーモン、サバ）に含まれるオメガ3脂肪酸は炎症を抑える効果が期待できます。
ナッツ類には、ビタミンEが豊富に含まれているため、ホルモンバランスの調整に役立つでしょう。

【症状を悪化させる食べ物】カフェイン・アルコール・辛い食べ物

一方で、カフェイン、アルコール、辛い食べ物などの刺激物は、症状を悪化させる可能性があります。
血管の拡張や発汗を促進し、ホットフラッシュの引き金になることがあるため、注意しましょう。

【生活習慣】着脱しやすい服装・睡眠の質を上げる

日常の生活習慣での工夫も効果的です。
例えば、着脱しやすい服装で体温調節する、通気性の良い寝具を選ぶ、そして規則正しい睡眠リズムを作り、睡眠の質を上げることで、夜に目が覚めてしまう症状も徐々に改善が期待できます。

体の内側からの根本改善：十味敗毒湯

生活習慣の改善でも症状が続く場合は、漢方薬による体質改善も選択肢の一つです。 十味敗毒湯は、体内に蓄積した熱毒を除去し、炎症を鎮める作用により、更年期の熱感と同時にあらわれる皮膚症状の改善に期待ができます。
10種類の生薬（生姜、甘草、独活、茯苓、桔梗、川芎、荊芥、桜皮、防風、柴胡）が配合されているため、熱毒除去、免疫調整、血液浄化の3つの作用で根本的な体質改善をサポートします。

まとめ

ここまで更年期で熱がこもる症状や原因、そして対策について紹介してきました。
まずは深呼吸や冷却といった即効性のある対処法を試してみて、症状が現れた際の不安を軽減するのがおすすめです。
そして、普段の生活の中で食事や漢方を無理なく取り入れることで体の内側から症状を和らげていきましょう。

よくある質問

更年期の熱感はいつまで続きますか？

一般的に2〜5年程度ですが、個人差があります。症状のピークは閉経前後の数年間で、その後徐々に軽減していきます。

夜中に目が覚める症状の対策はありますか？

寝室の温度を低めに設定し、通気性の良いパジャマと寝具を使用してください。枕元に冷却グッズを置いておくのも効果的です。

体温が37℃台になったのは更年期の症状ですか？

更年期では平熱が上昇することもあります。ただし、発熱感や倦怠感を伴う場合は、他の病気の可能性も考慮して、医療機関の受診がおすすめです。