「苦味を感じにくい漢方薬の飲み方が知りたい」
「どうして漢方薬は、お茶やジュースで飲んじゃいけないの?」
今回はこのような悩み・疑問にお答えします。
この記事を読んで、ご自身にぴったり合う漢方薬の飲み方を見つけていきましょう。
漢方の飲み方のおすすめ方法
それではさっそく、漢方薬のおすすめの飲み方を紹介します。
今回紹介するのは次の4つです。
- 水or白湯を先に口に含む
- オブラートに包む
- お湯に溶かす
- 服用ゼリーに混ぜる
- 錠剤の漢方薬を選ぶ
それぞれ詳しくみていきましょう。
水or白湯を先に口に含む
水や白湯を先に口に含むことで、漢方薬の苦味や飲みにくさを軽減できます。
飲み方の手順は次のとおりです。
- 水か白湯を口に含む
- 口に含んだ水の上に漢方薬を落とす
- 一気に飲み込む
- 口の中がスッキリするまで水を飲む
このように飲むことで、漢方薬が舌に触れるのを防ぎ、苦味を感じにくくできます。
オブラートに包む
「漢方薬を絶対に舌に触れさせたくない」という場合は、オブラートに包む飲み方もあります。
飲み方の手順は次のとおりです。
- オブラートで漢方薬を包む
- お湯の入ったコップにオブラートを入れる
- お箸やスプーンなどでオブラートを沈める
- ゼリー状になったオブラートを飲む
他の方法より少し手間がかかりますが、自分に合う飲み方を探すために、一度試してみるのもありでしょう。
お湯に溶かす
漢方薬をお湯に溶かして飲むことで、顆粒の粒感や苦味がほとんど気にならなくなります。
熱湯100ccほどに漢方薬を溶かし、飲み頃になるまで冷ましてから服用しましょう。
よくかき混ぜながら飲むと、飲み終わりまでスッキリ飲めます。
服用ゼリーに混ぜる
小さなお子さまにもおすすめなのが、味がついた服用ゼリーに混ぜて飲む方法です。
漢方薬と服用ゼリーを混ぜて、大きめのスプーンを使って1回で飲みきりましょう。
服用ゼリーが手に入らない場合は、次の食品でも代用できます。
- ヨーグルト
- ココア
- アイス
- 蜂蜜 (*1)
服用のポイントは「漢方薬を混ぜてから時間を置かないこと」と「1回で全部飲みきること」です。
※1「ボツリヌス症」を発症する恐れがあるため、蜂蜜は1歳未満のお子さまには与えないようにしてください。
錠剤の漢方薬を選ぶ
「上記の4つの飲み方を試しても、やっぱり上手く飲めない……」という方は、顆粒ではなく錠剤の漢方薬を選んでみましょう。
同じ生薬を配合した漢方薬でも、顆粒か錠剤かで飲みやすさは変わります。
錠剤漢方であれば外出先でも飲みやすいため、1日3回服用するような漢方薬の服用にもおすすめです。
漢方薬を飲むタイミング
漢方薬は、食前や食間などの「空腹時」に飲むのがおすすめです。
実際の用法・用量などの記載にも、基本的には「食前」か「食間」と書かれていることが多いでしょう。
「食前・食間って具体的にはいつ?」という方は、ぜひ下記の時間を目安にしてください。
- 食前→食事の30分〜1時間前
- 食間→食事と食事の間(食後2〜3時間くらい)
空腹時に漢方薬を服用することで、生薬が本来持つ働きを存分に発揮できます。
ただし、胃腸が弱い方はあえて「食後」に飲んだほうが良いこともあるため、悩んだときは医師、薬剤師、または登録販売者に相談しましょう。
漢方の飲み方 Q&A
ここからは、漢方薬の飲み方でよくあるQ&Aをご紹介します。
漢方薬を服用中・服用する予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q1.水以外で飲んでもいい?
水以外の飲み物(お茶・ジュース・牛乳など)で漢方薬を飲むのはおすすめできません。
理由は次の2つがあります。
- お茶やジュースが漢方薬の働き・吸収に影響する恐れがあるため
- 苦味効果を利用して胃の働きを活性化させる漢方薬もあるため
漢方薬を効果的に飲みたい方は、ぜひ水かお湯で服用しましょう。
Q2.妊娠中・授乳中でも飲める?
妊娠中・授乳中の漢方薬の服用は、医師や薬剤師・登録販売者に相談する必要があります。
たとえば、大黄の主成分である「アントラキノン誘導体」には、乳児に下痢を引き起こす可能性があることがわかっています。
妊娠中・授乳中は母子ともにデリケートな時期なので、漢方薬だけでなく、それ以外の薬を服用する際も必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
Q3.いつまで飲み続けるのが正解?
漢方薬は「服用前に感じていた症状がなくなるまで」飲み続けるのが基本です。
しかし、漢方薬の効果が感じられるまでの期間には個人差があります。
しばらく飲んでも効果を感じられない場合は、漢方薬を「変更するか」「服用を中止するか」を医師や薬剤師に相談しましょう。
Q4.1日分をまとめて飲んでもいい?
漢方薬を1日分や、複数回分をまとめて飲むのはおすすめできません。
一度にたくさん飲むと、作用が強すぎて身体に負担がかかる恐れがあるためです。
漢方薬を飲むまでの間隔は、ぜひ下記を目安にしてみてください。
- 1日2回服用の漢方薬→6時間以上間隔を空ける
- 1日3回服用の漢方薬→4時間以上間隔を空ける
漢方薬はまとめて飲まず、必ず服用回数を守りましょう。
Q5.他の漢方薬と一緒に飲んでもいい?
他の漢方薬と一緒に飲むのはおすすめできません。
理由は次の3つがあります。
- 生薬のバランスが崩れ本来の効果を発揮できない場合があるため
- 漢方薬によっては相反する作用で効果が得られない場合があるため
- 過剰摂取に注意が必要な生薬(甘草・麻黄・芒硝など)があるため
どうしても漢方薬を併用したい場合は、医師や薬剤師に必ず相談しましょう。
まとめ
漢方薬には、次の5つの飲み方があることがわかりました。
- 水or白湯を先に口に含む
- オブラートに包む
- お湯に溶かす
- 服用ゼリーに混ぜる
- 錠剤の漢方薬を選ぶ
味が苦手だからお茶やジュースで飲みたくなりますが、本来の効果を発揮するために、漢方薬は必ず水か白湯で飲むようにしましょう。
「それでもやっぱり顆粒の漢方薬は苦手……」という方は、ぜひ錠剤の漢方薬を試してみてください。
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