「漢方薬は副作用が少ないって本当?」
「病院でもらった薬と併用できるの?」
漢方薬について、このような疑問を抱いたことはありませんか?
今回は漢方薬の副作用や併用、飲み忘れの対処法などについてを「Q&A形式」でまとめました。
漢方薬について不安ごとがある方は、ぜひこの記事をお役立てください。
漢方薬でよくあるQ&A【副作用・併用編】
それではさっそく、漢方薬の副作用・併用に関するQ&Aを見ていきましょう。
Q1.漢方薬は副作用が少ないって本当?
「漢方薬は副作用が少ない」と思われている方もいますが、どのような薬も副作用がまったくないとは言いきれません。
西洋薬と比べて効き目が緩やかな漢方薬でも、過量摂取や症状に合わない薬の服用で、副作用があらわれることもあるでしょう。
副作用について不安がある方は、必ず医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。
Q2.病院の薬と漢方薬は併用できる?
病院の薬と漢方薬は、基本的には併用できます。
ただし「同じ成分が重複していないか?」というのは、服用前に医師に確認しましょう。
常服薬がある方は、併用して飲みたい漢方薬についてかかりつけ医に相談。
日頃から漢方薬を服用している方が病院で新しく薬を処方される場合も、医師に「普段◯◯という漢方薬を飲んでいます」と伝えておくと安心です。
Q3.あまった漢方薬を他の人にあげても大丈夫?
漢方薬を他の人にあげるのは控えましょう。
たとえ同じ症状でも、体質が違えば処方すべき漢方薬は異なります。
副作用の不安を抱えないためにも、漢方薬を他の人とシェアするのはお控えください。
漢方薬でよくあるQ&A【飲む量・タイミング編】
続いて、漢方薬を飲む量やタイミングに関するQ&Aを紹介します。
Q1.「食前」「食間」っていつ?
「食前」とは、食事の30分前くらいの時間のこと。
「食間」とは、食事と食事の間の時間(食後2時間後くらい)のことを指します。
通常、漢方薬は食前か食間に服用するのがベストなタイミングです。
胃の中に何も入っていないほうが、水に溶ける生薬の吸収がよくなります。
たまに「食間って、食事中のことでしょ?」と思われる方もいますが、食間=空腹時にあたるため間違えないようにしましょう。
Q2.漢方薬を飲み忘れたらどうしたら良い?
漢方薬を飲み忘れたら、気づいたタイミングによって対応を変えましょう。
- 飲み忘れたけど、次の服用時間が近い→1回分飛ばす
- 服用予定時間を少しだけ過ぎた→すぐに服用する
次の服用時間に近いタイミングで飲み忘れに気づいたときは、思いきって1回分飛ばしてしまいましょう。
逆に、服用予定時間に近いタイミングで飲み忘れに気づいたときは、食後であってもすぐに服用するのがおすすめです。
もっとも注意すべきなのは、飲み忘れたからといって、漢方薬を2回分まとめ飲みしてしまうことです。
効果が強すぎたり副作用が出てしまう恐れがあるため、漢方薬は必ず「1回分」のみを服用してください。
Q3.効果を高めるために飲む量を増やしても良い?
漢方薬の服用量を、自己判断で増やすのは控えましょう。
なかでも次の成分が含まれている漢方薬は、過量摂取すると副作用につながる恐れがあります。
- 甘草(カンゾウ)
- 麻黄(マオウ)
- 大黄(ダイオウ)
- 附子(ブシ)
漢方薬は、身体に適切な量を服用することで本来の効果を発揮できます。
効果を高めたいからといって、闇雲にたくさん飲むのは控えましょう。
Q4.朝食を食べなくても1日3回服用しないとダメ?
朝食を食べない方でも、パッケージの裏に記載してある服用回数は極力守りましょう。
ご飯を抜いたときは、次の2つのポイントに気をつけながら服用してください。
- 空腹時に服用する
- 2回分まとめて飲まない
漢方薬は空腹時に服用しても効果を発揮するため、無理にお腹を満たす必要はありません。
ただし、胃腸が弱い方は空腹時に服用しないほうが良い場合もあるため、不安な方は医師・薬剤師・登録販売者に相談しましょう。
漢方薬でよくあるQ&A【購入編】
最後に、漢方薬の購入に関するQ&Aを紹介します。
Q1.漢方薬はどこで購入できる?
漢方薬の購入方法は、主に次の2種類があります。
- 病院で医師に処方してもらう
- ドラッグストアで購入する
病院で処方してもらえば、ご自身にぴったりの漢方薬を提案してもらえて安心です。
またドラッグストアでも、薬剤師や登録販売者がいれば、症状に合う漢方薬を一緒に選んでもらえるでしょう。
Q2.漢方薬は通販でも買える?
漢方薬は、通販でも購入できます。
ただし、信頼できるサイト・販売元であるかはきちんと確認しましょう。
前提として、漢方薬は第2類・第3類医薬品にあたるため、販売するためには薬剤師(または登録販売者)の資格が必要です。
個人や販売元が不透明なサイトからの購入は危険なため「安いからここで買おう」とはならないようご注意ください。
まとめ
今回は、漢方薬の副作用や併用についてのQ&Aをご紹介しました。
漢方薬を安心して服用するためには、ご自身の体質や症状をきちんと把握することが大切です。
もしわからないことがあれば、安心して服用できるようにお近くの医師・薬剤師・登録販売者に相談してみましょう。
「そもそも漢方薬って何?」「使用期限や保管方法が知りたい」という基本的なことが知りたい方は、ぜひ下記の記事もあわせてご覧ください。
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