蕁麻疹は、突発的に「出たり」「消えたり」を繰り返します。
そのため、症状がすぐに治まると「病院に行くほどじゃないかな……?」と、治療を後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか
そこで今回は、病院を受診するタイミングや蕁麻疹の主な原因、自宅でできる4つのセルフケアまで幅広く紹介します。
繰り返す蕁麻疹を少しでも軽減できるように、取り入れられそうなケアをぜひ試してみてください。
蕁麻疹の主な3つの原因
「蕁麻疹の7割は原因がわからない」と言われていますが、発症する可能性として次の3つが考えられます。
- 食べ物
- ストレス
- 外的要因
それぞれ詳しくみていきましょう。
食べ物
蕁麻疹の原因になり得る(または発症したら控える)食べ物は、次のようなものです。
種類 | 概要 |
魚介類 | サバ、マグロ、サンマ…など |
甲殻類 | エビ、カニ…など |
乳製品 | 牛乳、チーズ…など |
肉類 | 豚肉、鶏肉…など |
穀類 | 米、小麦、そば…など |
その他 | 卵、落花生、食品添加物…など |
普段食べていて何ともない食べ物でも、体調がすぐれない日に食べるとアレルギーとして蕁麻疹を発症することがあります。
なかでも「卵」「牛乳」「大豆」「米」「小麦」は5大アレルゲンと呼ばれ、アレルギーや蕁麻疹に注意が必要な食べ物です。
ストレス
ストレスは「身体の毒素の一つ」として捉えられます。
うまく発散できずに身体に溜まってしまうと、蕁麻疹のような「皮膚疾患」として症状があらわれることがあります。
外的要因
蕁麻疹の原因となり得る「外的要因」とは、たとえば次のようなもののことです。
- 動物や金属との接触
- 激しい寒暖差
- 太陽光による刺激
- 汗や摩擦
- 虫刺され
- 細菌やウイルス
犬や猫などの動物や、アクセサリーに使われるような金属などと接触すると、アレルギー反応として蕁麻疹を発症することがあります。
また寒暖差や太陽光、虫刺されやウイルスなども、蕁麻疹を発症させる原因の一つです。
蕁麻疹で病院を受診するタイミング
蕁麻疹で次のタイミングに当てはまる方は、早めに病院を受診する必要があります。
- 市販薬を1週間使っても治らない
- 症状の悪化を感じる
- 症状があまりにも酷いと感じる
- 気づけば毎日蕁麻疹が出ている
蕁麻疹の症状が軽い場合は、ドラッグストアで販売している市販薬(飲み薬や塗り薬など)でも対処できます。
それでも症状が治らない場合は、悪化や慢性化を防ぐために早めに病院を受診しましょう。
自宅でできる4つのセルフケア
病院を受診するのが難しい方は、自宅でできる次の4つのセルフケアを取り入れてみてください。
- 十分に睡眠と休養をとる
- 食品添加物が少ない食べ物を選ぶ
- お風呂や運動を控えめにする
- 漢方薬で身体のゆらぎを整える
それぞれ詳しくみていきましょう。
①:十分に睡眠と休養をとる
睡眠や休養を十分にとることで、心や身体に溜まった「ストレス」を軽減できます。
ストレスが原因で蕁麻疹が出ている場合は、できれば毎日7時間ほど睡眠をとり、心身の疲れを癒すのが理想的です。
また読書をしたり自然に触れたりなど、意識的に休養もとるようにしてみてください。
②:食品添加物が少ない食べ物を選ぶ
蕁麻疹を繰り返し発症する場合は、できるだけ「食品添加物」が少ない食べ物を選びましょう。
食品添加物とは、たとえば次のようなもののことです。
- 保存料
- 甘味料
- 着色料
- 香料
- 防腐剤
しかし、食べ物が原因で蕁麻疹を発症している可能性がある場合は、アナフィラキシーのような重症化を防ぐために早めに病院を受診してください。
③:お風呂や運動を控えめにする
蕁麻疹を発症しているときは、熱いお風呂に入ったり激しい運動をしたりするのは控えましょう。
患部は温めずに、次のような「冷やす対策」をとると少し楽になります。
- 涼しい場所で安静にする
- 患部を保冷剤や氷で冷やす
症状が重いときは無理に入浴をせず、簡単にシャワーで済ませてもよいでしょう。
④:漢方薬で身体のゆらぎを整える
「市販薬を塗っても、いまいち症状が改善しない……」という方は、漢方薬で身体の内側のゆらぎを整える方法もあります。
まとめ
蕁麻疹は「いつの間にか治っていた」ということが多く、病院を受診するタイミングを逃しやすい病気です。
しかし、繰り返す蕁麻疹をそのまま放置していると、症状が悪化したり長引いたりして生活に支障をきたす場合があります。
「肌がボロボロで悩んでいる……」という方は、症状がこれ以上悪化しないように、早めに病院や市販薬で治療していきましょう。
それが難しい場合は、今回紹介した4つのセルフケアを試して、蕁麻疹の改善をはかってみてください。
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