「冷え性におすすめの漢方薬はある?」
「手軽にできる冷え性対策が知りたい!」
今回はこのような方に向けて、冷え性の4つの原因・3つの対策・タイプ別のおすすめ漢方薬などを紹介します。
とくに女性は生理・出産・更年期などで身体が冷えやすいため、つらい症状を感じる場合は早めのケアを始めましょう。
冷え性の4つの原因
冷え性の主な原因は次の4つです。
- ストレス過多
- 筋肉量が少ない
- 体温調節機能の低下
- ホルモンバランスの乱れ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ストレス過多
心身にストレスを感じると、緊張状態を作る「交感神経」が優位になります。
交感神経の主な作用は次のとおりです。
- 血管を収縮する
- 心臓を速く打つ
- 呼吸を速くする
緊張やストレスで身体が冷たくなるのは、交感神経が優位になって血管を収縮させているから。
血液が身体の末端まで届きにくいため、手足の先から冷たくなっていきます。
筋肉量が少ない
筋肉(とくに“ふくらはぎ”)は、全身に血液を巡らせる「ポンプ」の役割を持っています。
とくに女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、全身に血液が巡りにくく、冷えを感じやすい方が多いです。
なかでも「下半身」や「手足」につらい冷えを感じる方は、ポンプ機能の弱さが原因で冷え性になっている可能性が高いです。
体温調整機能の低下
体温調整機能は、主に次のことが原因で乱れやすくなります。
- 昼夜逆転の生活
- 朝食を食べない
- 不規則な食事時間
- 冷房・暖房の使いすぎ
体温は朝食を摂るとともに上昇します。
しかし、不規則な生活習慣が続くと自律神経のバランスが乱れて、体温調整機能が徐々に低下……。
エアコンの頼りすぎで、もともと備わっている体温調整機能を使わないことも、冷え性を誘発する原因となります。
ホルモンバランスの乱れ
「生理中(または更年期)は身体が冷えやすい」と感じる女性は多いです。
なぜかと言うと、生理中や更年期はホルモンバランスが乱れやすく、同時に血行不良に陥りやすいからです。
全身の血流が滞ることで、手足などの末端から身体が冷えていきます。
加齢により女性ホルモンが減少することも、冷えを感じやすくなる原因の一つです。
おすすめの冷え性対策3選
冷え性に悩まされているなかで、次の3つの生活習慣が根付いていませんか?
- いつも冷たい飲み物を飲んでいる
- 糖質たっぷりの食事が好き
- 階段は使いたくない
これらの習慣を改善することで血流が良くなり、冷え性が少しずつ解消されていきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①:温かい飲み物を飲む
冷たいものをよく飲む方は、常温〜温かい飲み物中心の生活に変えてみましょう。
なかでも寝起きは体温が低下しているため、コップ1杯の白湯を飲むと一気に身体が温まります。
温かい飲み物を飲むと内臓が活性化するので、冷えからくる便秘の解消にもおすすめです。
②:タンパク質を積極的に摂る
糖質を摂りすぎると「血糖値」や「中性脂肪」が増え、血管が詰まりやすくなります。
血流が悪くなると身体が冷えやすくなるため、糖質は摂りすぎないことが大切です。
たとえば、糖質の代わりに次のような食品を摂ると、身体が温まりやすくなります。
- 肉
- 魚
- 卵
- チーズ
- 大豆製品
上記のような高タンパク食品を摂取すると、筋肉の生成だけでなく体内の熱生産にも効果的です。
③:ふくらはぎを鍛える
「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎには、下半身に溜まった血液を心臓に戻す「ポンプ」の役割があります。
このポンプ機能が正常に働くと、滞った血流が手足まで流れて体温が上がるという理屈です。
ふくらはぎのおすすめの鍛え方は次の2つ。
- エレベーターより階段を使う
- 気づいたときにかかとの上下運動をする
これらを日常的におこなうことで、効率的にふくらはぎを鍛えられるでしょう。
あなたはどのタイプ?冷え性セルフチェック
「基本の対策はバッチリなのに、なぜか冷え性が治らない……」という方は、ご自身の冷え性タイプをチェックしてみましょう。
冷え性タイプには、大きく次の2つがあります。
- 熱源不足タイプ
- 循環不足タイプ
どちらのタイプに当てはまるか、ぜひ下記でセルフチェックしてみてください。
①:熱源不足タイプ
次の項目に多く当てはまる方は、身体の熱自体が少ない「熱源不足タイプ」の可能性があります。
□ 体力が少ない
□ 疲れやすい
□ 胃腸が弱い
□ 年を重ねて不調が増えた
□ 過度なダイエットをしている
身体の熱自体が不足しているこちらのタイプは、全身に冷えを感じやすいのが特徴です。
「虚弱体質」や「慢性疲労」の方はこのタイプが多く、熱量の少なさが冷え性につながっています。
②:循環不足タイプ
次の項目に多く当てはまる方は、全体の巡りが滞りがちな「循環不足タイプ」の可能性があります。
□ 下半身が冷えやすい
□ 手足(末端)が冷えやすい
□ 食生活が乱れがち
□ 運動が苦手
□ ストレスが溜まっている
全体の巡りとは、主に「気の巡り」「血の巡り」「水の巡り」のこと。
これらの巡りが悪くなると、体内で作り出された熱が全身に行き渡らず、下半身や手足から冷えやすくなります。
熱源不足タイプにおすすめの漢方薬
身体の熱を作り出す力を復活させたい「熱源不足タイプ」には、次の5つの漢方薬がおすすめです。
種類 |
おすすめの人 |
八味地黄丸(はちみじおうがん) |
|
補中益気湯(ほちゅうえっきとう) |
|
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう) |
|
人参養栄湯(にんじんようえいとう) |
|
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) |
|
これらの漢方薬を取り入れることで、熱とともに身体が元気を取り戻します。
体力が少ない方は無理に運動をせず、まずは漢方薬で身体を内側から温めていきましょう。
循環不足タイプにおすすめの漢方薬
全体の巡りを良くしたい「循環不足タイプ」には、次の5つの漢方薬がおすすめです。
種類 |
おすすめの人 |
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) |
|
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ) |
|
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) |
|
加味逍遙散(かみしょうようさん) |
|
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん) |
|
「気」「血」「水」の巡りを良くすることで、全身のすみずみに熱が行き届きます。
「自分は気・血・水のどれが滞っているのかな……?」と振り返ってみて、ご自身によりぴったり合う漢方薬を選んでみましょう。
まとめ
今回は、冷え性の主な原因・対策・おすすめの漢方薬などを紹介しました。
食べ物・飲み物・運動に気をつけても冷え性が改善しない方は、症状に合う漢方薬で、熱や巡りを内側から整えていきましょう。
加齢による冷えや貧血に悩まされている方は、血と水を補う漢方薬、大峰堂の「Hadaral当帰飲子」もぜひお試しください。
大峰堂の漢方ストアでは、内側から冷え・血流改善対策をしたい方向けの漢方をご提供しております。 商品情報は下記リンクよりご覧いただけます。
【第2類医薬品】Hadaral 当帰飲子錠 /漢方薬-乾燥した皮膚の痒み・肌荒れのお悩みに – 大峰堂の漢方Store (ominedo.co.jp)
公式Instagramでもお肌の健康に関する情報を発信中です。ぜひこちらもご覧ください。
大峰堂の漢方【公式】(@ominedo_kampo) • Instagram写真と動画
関連記事もございます。合わせてご覧ください。