
- この記事はこんな人におすすめ!
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- めまいに悩んでいる女性
- めまいの対策に取り組みたい人
- めまいの原因が心配な人
「めまい」はとても身近で深刻な悩みです。中には、病院で検査をしても「特に異常なし」と言われてしまう女性も少なくありません。一方で、東洋医学では、めまいの背景にある「血(けつ)」の不足を重視し、解決へと導きます。本記事では、女性に多いめまいの原因や背景にある体質的な要因、セルフケア方法について解説します。
- この記事を読むとわかること
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- めまいに悩む女性が多い理由
- 危険なめまいの特徴
- めまいで受診する目安
- 女性ならではのめまいの原因
- 漢方から見ためまいの原因
- めまいのセルフケア方法
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女性にめまいが多いのはなぜ?
めまいには、自分や周囲が回る「回転性」、体がふわふわ浮くような「浮動性(動揺性)」、立ち上がった瞬間にクラッとする「立ちくらみ」などのタイプがあります。多くの場合、めまいは発熱や酸欠に伴い起きることが多く、めまいは発熱や酸欠に伴い起きることが多く、立ちくらみは低血圧や脳貧血などが原因とされています。
また、めまいに悩む方は年齢とともに増加する傾向にあり、特に40〜60代の中高年の女性に多く見られます。これは、更年期などホルモンバランスの変化が大きく影響しているためです。他にも、PMS(月経前症候群)や自律神経の乱れといったことも、めまいの原因とされています。
こうした女性特有の問題や女性に多い症状が複雑に重なり合うことで、めまいが起きたり症状が長引いたりする特徴があります。そのため、男性よりも女性の方がめまいに悩んでいる人が多いとされています。
危険なめまいと受診の目安
めまいは様々な原因で起こりますが、中には命に関わる危険な原因のめまいも存在します。注意すべきなのは、脳卒中(脳梗塞・脳出血)、心疾患、重い内耳疾患によるめまいです。
そこで、代表的な危険なめまいの特徴を知り、ある程度めまいの危険性を把握できるようになることが大切です。特に、以下の目安に当てはまる時は、迷わず医療機関(脳神経外科、脳神経内科、耳鼻咽喉科など)を受診してください。
- ろれつが回らない、言葉が出にくい
- 手足の麻痺、しびれ、力が入らない
- 激しい頭痛が突然起こった
- 意識障害(気が遠くなる)
- ものが二重に見える(複視)
また、どの程度のめまいで受診をすると良いのか悩んでしまうことも少なくありません。そのため、一般的なめまい時の受診の目安も確認しておきましょう。
受診を考える目安は、次の3段階に分けられます。
- 今すぐ受診:麻痺や激しい頭痛、意識障害を伴う場合
- 早めの受診:激しい吐き気を繰り返す、数週間以上症状が続く、難聴や耳鳴りを伴う場合
- 様子を見て良い:数秒〜数十秒で治まる一時的なめまいで、他の神経症状がない場合
ただし、軽いめまいであっても、頻繁に起こる、長く続くといった場合は、放置せず一度医療機関を受診するのがおすすめです。いつものめまいだからと軽く考えず、一度受診して原因追求・改善を行いましょう。
めまいへの慣れに要注意!
日常的にめまいに悩まされていると、めまいの症状に慣れてしまい、危機感が薄くなってしまいます。しかし、めまいの裏には重い病気が隠れていることもあるので、めまいが起きるごとに症状をチェックするようにして、めまいの危険性をきちんと判断しましょう。
女性に多いめまいの4つの原因
女性特有のライフステージの変化や体質が、めまいの引き金になることがあります。ここでは、めまいを引き起こす女性特有の4つの原因についてより詳しく解説します。
更年期:エストロゲン低下と自律神経の乱れ
閉経前後の約10年間である更年期の時期は、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に低下します。エストロゲンは自律神経の安定に寄与しているため、減少することで自律神経が不安定になり、血管の収縮・拡張のコントロールが乱れます。その結果、のぼせ(ホットフラッシュ)、動悸、睡眠障害、不安感といった症状とともに、ふわふわとした慢性的なめまいが出やすくなるのです。
PMS(月経前症候群):ホルモン変動+血液量の変化
月経前(黄体期)には、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増加し、体内に水分を保持しようと働きます。その結果、むくみが生じ、内耳(平衡感覚を司る器官)がむくむことで、めまいを引き起こすことがあります。また、ホルモンバランスの変動による血圧の不安定さや、月経に伴う血液の消耗により、脳への血流が一時的に低下してクラッとしてしまうことがあるのです。
自律神経の乱れ:ストレス・睡眠不足・生活リズム
自律神経は、血圧・心拍・血管の収縮拡張を無意識にコントロールする重要な神経です。しかし、更年期やPMSの影響に加え、過度なストレス、長時間労働、睡眠不足などが重なると、このバランスが崩れます。自律神経が乱れると、立ち上がった際の血圧調整がうまくいかず、ふわふわしためまいや立ちくらみを悪化させます。
低血圧・起立性低血圧:朝のふらつき・立ち上がりのクラッと感
若い女性や痩せ型の女性には、もともと低血圧の方や、自律神経の調整不足による「起立性低血圧」の方が多く見られます。朝の寝起きや急に立ち上がったとき、重力に抗って脳へ十分な血液を送るための血圧上昇が追いつかず、一時的な脳の血流不足が起こります。その結果、「目の前が暗くなる」「クラッとする」といった立ちくらみが生じるのです。
めまいの原因は1つとは限らない!
めまいの原因は1つとは限らず、複数の原因が重なっていることも珍しくありません。例えば、更年期とPMSの両方の影響から、めまいが起きやすくなっていることがあります。そのため、自分で原因を決めつけず、幅広く対策することが大切です。
血虚(けっきょ)とは?女性のめまい・ふらつきと漢方の関係
東洋医学では、女性のめまいは「血虚」という症状が原因であると考えられています。そこで、東洋医学から考えるめまいの原因やセルフチェック方法を解説します。
漢方医学の「血虚」とは
漢方医学において、全身に栄養と潤いを与える「血(けつ)」が不足した状態を「血虚(けっきょ)」と呼びます。血虚は、現代医学でいう貧血(赤血球やヘモグロビンの不足)を含みつつ、より広い範囲の栄養不足や精神活動の安定を司る機能も含まれた概念です。
血虚とめまいの関係
血虚になると、脳や平衡感覚を司る感覚器への血流・栄養供給が不足しやすくなります。その結果、ふわふわとした浮遊感のあるめまいや、急に立ち上がったときの立ちくらみといった症状につながります。
特に、女性は毎月の月経や出産によって大量の血を消耗するため、慢性的に血虚の状態に陥りやすい傾向があります。そこへ、自律神経の乱れを引き起こす低血圧、更年期やPMSによる激しいホルモン変動が重なることで、めまい・ふらつきがより頻繁に、重く現れやすくなるのです。
血虚による乾燥肌・冷えなどの詳しい症状や、今日からはじめられるセルフケアといった詳細については、以下の血虚を取り上げたコラムで詳しく解説しています。体質改善から取り組みめまいを改善するためにも、ぜひ参考にしてください。
血虚と聞くと、血が不足しているように思うでしょう。しかし、東洋医学における「血」は、単に血液だけを示したものではありません。血虚は全身の栄養や潤いが不足した状態を示しているため、鉄分を積極的に摂取するなど血液を増やす対策だけでは、めまいを改善できないこともあるので注意しましょう。
めまい対策に有効なセルフケア方法
めまいの原因の多くは、毎日の生活習慣などに基づくもののため、生活習慣を改善していくことが、めまいの改善につながります。日々の生活を整え、自律神経のバランスを保つことを意識して、めまいのセルフケアに取り組んでいきましょう。
めまいの改善や危険なめまいの予防には、以下の2点に注目したセルフケアを行いましょう。
- 生活習慣:毎日決まった時間に起床・就寝し、十分な睡眠を確保して自律神経のリズムを整える。ウォーキングやヨガなどの軽い運動を通して、血流を促し、ストレス解消による自律神経を安定させる。
- 食事:血の材料となる鉄分やタンパク質を意識し、レバー、赤身の魚、ほうれん草、黒ごまなどの食材を積極的に取り入れる。血を効率よく作ることと胃腸に負担をかけないために、「蒸す」「煮る」といった温かい調理法で食べるのが理想的。
また、「更年期だから」「いつものめまいだろう」と自己判断だけで決めつけず、まずは一度、医療機関で危険な病気がないかを確認することも大切です。専門医によるMRI検査などで脳の安全を確認した上で、生活習慣の改善や漢方薬などのアプローチを組み合わせていくことが、健やかな毎日への一番の近道となります。
めまいは日常的なケアで対策を!
めまいは特定の疾患でない限り、原因を1つに決めることが難しく、1つの方法で対策するのが困難です。生活習慣や食生活など、日常的なケアを通してめまいの対策をするのが効果的です。毎日の積み重ねで、めまいをしっかりケアしていきましょう。
まとめ
女性のめまいやふらつきの原因は、1つだけではありません。更年期やPMSによるホルモン変動、自律神経の乱れ、低血圧、そして「血虚(けっきょ)」といった複数の要因が複雑に重なり合って起こります。特に「血虚」は、血液の栄養や潤いが不足するため、脳や平衡感覚を司る器官の働きを停滞させてしまうおそれがあります。
めまいを改善するために大切なのは、まず脳卒中や脳腫瘍といった「命に関わる危険なめまい」ではないことを、検査で確認することです。その上で、検査で異常が見つからない慢性的なふわふわ感や立ちくらみに対しては、生活習慣の改善とともに、体質そのものを改善させる漢方的なアプローチに取り組むことが大切です。
また、必要に応じて治療薬や漢方薬の力を借りて、効率よくめまいを対策していくことも必要です。本記事で紹介したセルフチェックやセルフケア方法を活用して、めまいの悩みを改善させていきましょう。
よくある質問
- 「貧血」と漢方でいう「血虚(けっきょ)」はどう違うのでしょうか?
- 貧血は「数値」の不足、血虚は「機能と潤い」の不足を指した言葉です。現代医学の「貧血」は、血液中のヘモグロビン値などが基準を下回った状態を指します。一方、漢方の「血虚」はより広い概念で、数値に異常がなくても、全身に栄養や潤いを届ける「血」の働きが低下している状態を指します。顔色が悪い、肌や髪が乾燥するといった症状があれば、検査値が正常でも「血虚」と判断し、血を補うケアを行います。
- 更年期のめまいだと思って放っておいても大丈夫ですか?
- 更年期には自律神経の乱れからめまいが起きやすいのは事実ですが、その影に脳梗塞や脳腫瘍、あるいはメニエール病や突発性難聴といった早期治療が必要な疾患が隠れていることがあります。特に「ろれつが回らない」「手足のしびれ」といった症状を伴う場合は、一刻を争う可能性があります。
自己判断でめまいを放置するのは危険です。まずは専門医を受診し、重大な病気が隠れていないか確認しましょう。きちんと医療機関で安全を確認した上で、更年期ケアや漢方治療を進めましょう。
(薬剤師:5年)
女性にとってめまいは身近な症状のため、改善を諦めてしまう人も多いでしょう。しかし、めまいには命の危険を伴うものもあり、放置してしまうのは危険です。そのため、受診や生活習慣の改善などを通して、めまいのない生活・日々を目指しましょう。